<ごあいさつ>
熊谷地理研究会の活動は2014年3月末をもって終了しました。
活動期間中は多くの方に大変お世話になりました。ありがとうございました。感謝いたします。
いわき市高部地区での活動は、高部地区・学生・OBと高部を通じて知り合った人々の集まり「ひまわり倶楽部」に移行しました。こちらは、今後ともよろしくお願いいたします。
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l集落活性化とは?
2009年6月、福島県の「大学生の力を活用した集落活性化調査委託事業」に応募し、2009年から2010年までの2年間、いわき市川前町高部集落にて活性化調査を行うことになりました。
この取り組みは、福島県内の過疎・中山間地域で大学生の持つ新たな視点や行動力、専門技術や知識などの力を投入することで地域の活気を取り戻そうというものです。
2009年8月、私たちは初めて高部集落を訪れ、聞き取り調査とワークショップを実施し、地域を訪れる人たちと高部地区の人たちとの交流を目指して地域資源をまとめた「いいところマップ」を作成しました。
2年目となる2010年は、前年度の活性化調査を受けた実践的な活動として、住民と米作りに挑戦しました。5月には昔ながらの手植えを行い、9月には手で刈り取り、はせがけ(天日干し)を行って作ったお米は、ブランド化を目指して「高部姫」と名づけました。
l高部集落の概要
いわき市川前町高部地区は、いわき市の北東部の川前町下桶売地区にあります。JR磐越東線川前駅から北へ約5kmに位置しています。
旧川前村は、昭和41(1966)年いわき市誕生の際に他の13市町村とともに合併に参加し、いわき市の一部となりました。合併前の昭和38(1963)年には人口3,636人、694世帯が暮らしていましたが、平成21年には人口1,391人、511世帯と大幅に減尐しています。全国の中山間地と同様に、尐子高齢化が問題となっています。
高部地区は、2008年現在20世帯47人が暮らしていますが、30歳以下はいません。55歳以上の割合は約77%、65歳以上も約50%と、人口構成のみを見ると、いわゆる「限界集落・準限界集落」となりつつある状況にあります。
平成17(2005)年10月以前は、JR磐越東線川前駅と上高部を結ぶ常磐交通(当時)の路線バスが通っていました。また、タクシーは川前駅前にありましたが廃業しています。このため、住民の足は自家用車のみとなっています。高部地区の主な産業は林業でしたが、現在では農業のほか、平・小野町方面への通勤者が中心となっている。
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